Unityゲーミングレポート2024のまとめ
- AIの活用増加: 2023年はゲーム開発においてAIが広く使われ始めた年として記録されており、多くのスタジオがプロトタイピングやコンセプティング、アセット作成、ワールドビルディングにAIを利用しています。
- 収益化戦略の変化: インアプリ広告(IAA)の平均収益が上昇し、ゲームスタジオは様々なIAA戦略を採用しています。特に、報酬付き動画とオファーウォールを使用するゲームは、プレイヤーの維持率が向上しています。
- マルチプラットフォームへの移行: ゲームのマルチプラットフォーム展開は40%増加し、特にインディーズ開発者がこの傾向に乗っています。
- ソーシャル機能の重要性: マルチプレイヤー機能を持つモバイルゲームは、シングルプレイヤーゲームよりも月間アクティブユーザー数が40.2%多く、収益も増加しています。
- ユーザー生成コンテンツ(UGC): 開発者の27%がゲームにUGCを取り入れ、プレイヤーの関与を深めています。また、AIツールを活用して生産性を高めることに期待が寄せられています。
レポートによると
AIを採用している開発者のうち56%がワールド構築にAIを利用しており
これらのクリエイターの64%がNPCをAIで利用していることが判明した。
AI実装は増えているが、開発者のうち43%はAIの技術的スキルが不足していると
アンケートで答えている。
特定のジャンル、特にシュミレーション、カジュアル、パズルゲームの
収益が大幅に増えているというデータも出てきた。
ゲームのジャンルとしては、RPGゲームが38%で次に
シューティングと格闘ゲームが33%という結果になった。
更にはゲームの約90%がマルチプラットフォームに対応している。
調査対象となったプレイヤーの約9割がDLCに対して期待をしており
開発者はDLCにも力を入れるべきということが分かった。
わたしが特に気になったのはDLCの部分だ。
ユーザーの9割がDLCに期待をしているのは結構驚いた。
最近はAAAタイトルだけではなく、インディーゲームでも
DLCが出ることが多い。
DLCに期待している一方、それが駄目な内容だと
そのゲームの評価は著しく下がる。
いい例としては FF15がそれだろう。
FF15はDLCを4つ出すと予告していたが
発売されたのは1つだけで、それ以外は頓挫された。
しかもメインストーリーに関わる部分のDLCが発売できなくなったので
ファンの期待を裏切る格好になり、結果的にFF15の評価は低いものになってしまった経緯がある。
逆にいい例としてはメルヘンフォーレストがある。
メルヘンはインディーゲームで元々は5時間ほどでクリアできるゲームだが
DLCが追加されて15時間ほどのボリュームのゲームになり、高評価を獲得したゲームである。
このようにDLCにより、ヒット作になったゲームも多い。
なので、開発者としては本作だけではなくDLCまでをセットで考える必要があり
その分の費用やリソースを確保する必要がある。
ユーザーはどのゲームでもあっても、DLCの期待をしているってことを
忘れてはいけないね。
コメント