今回はCluster入門になります。
Clusterはメタバースのプラットフォームサービスです。
VRChatと同じように、VR空間で見れるワールドを作ることが出来て
そのワールドを自由に閲覧することが出来ます。
VRでも見れますし、ブラウザでも見れます。
Clusterは操作も簡単ですし、日本語のドキュメントなども充実しているので
VR入門としてはちょーオススメのプラットフォームです。
今回は、Clusterのセットアップからワールドを作って
作ったワールドをアップロードして、見れる状態にするまでを
解説していきます。
まずは、ClusterとUnityを使いますので
それぞれアカウントを取得しておいてください。
Clusterはこちら↓

インストールをしよう
では次にUnityをインストールしていきます。
Clusterが使えるvrが決まっていまして
今現在ですと、2021.3.4f1じゃないと使えませんので注意してください。
【最新のvrはclusterのHPで確認してください】
なので今回は、2021.3.4vrを入れていきましょう。
UnityHubを開いて→インストール→2021.3.4を入れます。

もしUnityhubに表示がされていないという人は
サイトの方から直接、2021.3.4をインストールしましょう。
【vrが違うと動作しないので注意】↓

サイトからインストールした場合は
Unityhub→ リストを追加から
インストールしたフォルダを選択します。
Windowsの場合だと、PC→ OS→ Programfilesの中に Unityフォルダが入っています。

では次にモジュールを追加します。
インストール画面の歯車マークから、モジュールを追加。
そして、この3つを選択してインストールします。
WindowsPCの場合なら
Androidビルドサポート
IOSビルドサポート
MACビルドサポートを入れます。
【今回はWindowsを使っているので、上記の3つを入れます】
逆にMACを使っている人は
Androidビルドサポート
IOSビルドサポート
Windowsビルドサポートを入れます。

Creator Kitを入れよう
そしたら次に、Creator Kitを導入していきます。
これはテンプレで入れる方法とUnityの中から入れる方法の2種類がありますが。
【テンプレートワールドは公式サイトからダウンロード出来ます】
今回は、Unityの中から設定する方法を見ていきます。
ではUnityを開いて
Unityのメニュー Edit →Project Settings →「Project Settings」ウィンドウを開きます。
そして「Package Manager」を選択し、「Scoped Registries」に以下のように追加します。

Nameに Cluster
URLに https://registry.npmjs.com
Scope(s)に mu.cluster
と入れましょう。 入れたら適応するを押します。
次にPackage ManagerからCreator Kitパッケージをインストール
します。
メニューのWindow → Package Manager
→ MyRegistries→ Cluster Creator Kitを
インストールします。

そしたら最後に
メニューのEdit →Project Settings
Player → Other Settings → Rendering →Color Space を
Linear【リニア】に変更します。

これで下準備の完了です。
では次にコンポーネントの設定をします。
Clusterでは2つのコンポーネントを使います。
【この2つを入れないとアップできない】
SpawnPoint(プレイヤーの出現ポイント)と
DespawnHeight(プレイヤーが消滅する高さ)です。
まずは、ヒエラルキーで空のゲームオブジェクトを追加します。
そしたら、インスペクターのコンポーネントを追加から
DespawnHeightと検索をして入れましょう。
DespawnHeightを入れると、Scene画面に
黄色の板が出ると思います。
Playerがこの黄色の部分にふれると、SpawnPointに
戻るようになります。
ですので、自分の作ったフィールドよりも、下の所に
【ポジションのY軸をフィールドよりも下にする】
この板を配置しましょう。

では次にplane【床】を入れて
コンポーネントを追加からSpawnPointを入れましょう。
SpawnPointを入れると、緑の球体が出ます。
ここが出現ポイントになるので。 フィールドのちょい上ぐらいに
配置するといいでしょう。
【プレイヤーが地面にはまらないように、Y軸を微調整します】

ではいよいよ、作ったワールドをClusterに
アップロードしていきます。
まずはClusterにログインをして
マイワールド→アクセストークン→トークン作成をしてください。

そしたら、Unityの画面に戻って
メニューにあるCluster→「ワールドアップロード」で
トークンを入力します。
後はサムネイルとワールド名とワールドの説明を記入して
アップロードボタンを押しましょう。
これで完了です。

私のやっているワールドはこちら

Clusterの注意ポイント
・スクリプトが使えない
・対応していないアセットも多い
・BGMやSEは使える
・アセットでスクリプトが付いているものは外して使う
・データが大きすぎるアセットだと、アップロードに時間がかかる
・マテリアルシェーダーは使える
・パーティクルは使える
・画像はデフォルトではなくSpriteに変更して使ったほうがいい
・イベントシステムは使えない
・アップロードするときはカメラを外す。
などなど
Unity上ではちゃんと動いていても、clusterだと動かないことや
表示されないことが結構あるので
こまめにアップをして、確認をしましょう。
Clusterで使えるコンポーネントはこちら↓↓

アップロードの注意点はこちら ↓↓

座れるオブジェクトを設置しよう
今回は、座れるオブジェクトを作ります。
まずは椅子の3Dモデルを用意します【キューブなどでもOK】
そして、椅子の3Dのインスペクター
Add Component から「Ridable Item」を追加します。
「Ridable Item」では
Seat →乗っているアバターの位置や回転を指定
Exittransform →降りたときのアバターの位置や回転を指定
LeftGrip → 左手をtransformに合わせる
RightGrip →右手をtransformに合わせる
AvatarAnimation→指定したアニメーションの設定
の設定ができます。
色々ありますけど
基本的にSeatの設定だけで大丈夫です。
そしたら次に、空のGameObjectを入れます。
それを椅子の座る所に置いてください。
そして先程のSeatにGameObjectを入れましょう。
こんな感じ↓

緑のキューブが表示されているので
そこが座る場所になります。
椅子の上になるように配置します。
あと、座るときですけど。
これはGameObjectのZ軸の方向を向いて
座ります。
なので座る向きを変更する場合は、Z軸【青い矢印】を
その方向にします。
こんな感じで青矢印を回転させて調整します。
あとこれはLocalである必要があります。
Sceneのすぐ下にあるので、Localにしておきましょう。

Clusterで確認してみると、こんな感じで座れます。
もしうまく座れていない場合は、
先程入れた空のオブジェクトの位置を微調整しましょう。

ライトの設定をしよう
ワールドが暗くなっていた場合は
ライトの設定をする必要があります。
まずは、DirectionalLightの設定をしましょう。
ここのROTATIONのX軸をずらすと
ワールド全体を暗くしたり、明るくしたり
することが出来ます。
そして、Intensityで光の強度の調整が出来ます。
もし部分的に明るくしたい場合は
spotライトを入れます。

PCではちゃんと見れているのに
スマホやタブレットで見たときに
オブジェクトやワールドが暗くなることがあります。
そうゆうときは
Lightingの設定で、Generate LightingをONにすると
直ることが多いです。
Autoの設定もありますが、ここはOFFにしておきます。
Autoだと重たくなりますからね。

オリジナルアバターを作ってみよう
Clusterではオリジナルアバターを使うことも出来ます。
アバターはBlenderなどの3Dモデリングツールで
作成ができます。
ツールは色々ありますが
とりあえずアバターを作りたいなら
VroidStudioがオススメです。
こちらを使えば簡単に、人間のアバターを作れます。
【動物などは作れません】

Vroidを開くとこのような画面になります。

ここで顔や体型などの編集ができます。
編集ができたら、画面右上にあるボタンから
VRMでエクスポートをします。
そしてそれをClusterにアップロードするだけです。
アバターのサイズに関しては、Clusterにあるデフォルトアバターと
同じぐらいの大きさにするといいです。
また、VRMはUnityで編集することもできます。
Unityで使う場合は、UniVRMを
インポートする必要があります。
これは使えるvrが決まっているので注意してください。
詳しくはこちら
一人称視点のカメラで確認する方法
一人称視点で確認したいという人もいると思います。
カメラはシネマシーンでも作れますが
こちらのアセットが便利です。

プレハブが入っているので、それをシーンに入れるだけです。
これでゲームビューで一人称視点の確認ができます。
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